来院される皆様

口腔ケア・摂食嚥下サポートチーム

口腔ケアとは

お口の中の掃除、手入れのことです。口腔ケアをすることで口の中の病気の予防だけでなく、健康の保持増進、リハビリに繋がります。近年、誤嚥性肺炎の予防や、がん治療による免疫力低下に関連した口腔内トラブルの予防・ケアなど、口腔ケアの重要性、様々な病気との関わりが広く知られています。

摂食嚥下とは

食物を体内に取り入れ、噛んで、飲み込むことです。
摂食嚥下は大きく5段階に大別でき、①食物を認識し、②食物を口に取り込み、咀嚼してバラバラの食物を1つの塊にして、③喉の奥へ送り込み、④ごくんと飲み込み、⑤食道を通過していく、という流れになっています。

 

食べる事は生きていくためにとても大切な行動です。高齢社会を迎えた現在、生涯を通して美味しく、楽しく食べる事はとても重要な課題です。

口腔ケア、摂食嚥下サポートチーム(SST)では、お口の環境を整え、誤嚥なく食事をするための評価、訓練、提案、指導を行っています。

摂食嚥下障害、誤嚥(ごえん)とは

摂食嚥下障害とは、前述の摂食嚥下機能のどこかに不具合が生じて、動作がうまくいかなくなることを言います。その原因は様々で、生まれつきの病気、全身麻酔の手術後、脳や神経の病気、薬の影響、加齢などがあります。つまり、摂食嚥下障害は誰にでも起こり得るといえます。


誤嚥とは食物や唾液が気道に入ることをいいます。その場合、多くの方がむせこみますが、中にはむせない誤嚥も多く、(不顕性誤嚥:ふけんせいごえん、と言います。)自覚症状がないため、気づくのが遅いため、むせる誤嚥より肺炎を引き起こす確率が高いと言われています。
誤嚥は、嚥下運動前・中・後の3つのパターンに分類されます。

当院の口腔ケア・摂食嚥下サポートチームについて

院内の口腔ケア水準の向上を目的に2010年に発足しました。その後、摂食嚥下の分野も加わり、現在は口腔ケアや摂食嚥下に関して、評価・訓練の実施、また、患者さま本人やご家族、スタッフへの指導を行なっています。

チームを構成するメンバー

・歯科医師(口腔外科)
・医師(耳鼻科、神経内科)
・看護師
・歯科衛生士
・言語聴覚士
・理学療法士
・管理栄養士
・事務員

主治医、担当看護師に加えて、多くの医療専門職で形成したチームとして、患者さまやご家族の皆さまのケア、評価、訓練、指導等の支援をさせていただきます。

活動内容

・お口の状態の評価や口腔ケア、飲み込みの評価や訓練の実施
・飲み込みの機能に対する精密検査の実施
 →必要に応じ、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)を実施します。
・月2回のチーム回診(第2、第4火曜日)
 →担当は連日伺いますが、チームのメンバーで患者さんの情報を共有し、嚥下評価や訓練を行います。
・会議(第4火曜日)
・ご家族への指導
 →検査結果の説明、適切な食事形態や姿勢、食事介助、口腔ケアの方法についてお話ししています。
・言語聴覚士、歯科衛生士による院内、院外の講演会や新人看護師全員に向けた教育の実施

チームの介入を受けるには?

患者さまやご家族の方からご希望される場合

まずは主治医または看護師にご相談ください。

※短期入院での嚥下造影検査もしくは嚥下内視鏡検査の実施もしています。紹介状をご持参の上、口腔外科を受診してください。

 

主治医もしくは担当看護師がチームの介入が必要だと判断した場合

主治医もしくは看護師が依頼書を提出します。依頼を受けたチームの担当者が病棟にお伺いし、情報を収集したのち嚥下評価や口腔ケアを行います。治療に関しては原則的に主治医の方針に従いますが、必要に応じて主治医や看護師にさまざまな助言、提案をしています。

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