眼科
お知らせ
外来診療
新患受付は10時30分、再来受付は11時30分までです。
午前外来、午後の検査、治療はすべて予約制です。重症例も多いため、予約時間から遅れることもありますのでご了承ください。
なお、円滑な診療のためにも、当科初診の際は可能な限り他の診療所からの紹介状をご持参ください(紹介状のない新患、予約外の再診は、待ち時間が長くなります)。
ご紹介
特徴
地域の急性期病院の眼科として、各種手術や血管造影、脳MRIなどが必要な疾患を主な対象とし、常に最新かつ最良の医療をご提供できるように努めています。
特に白内障手術は、極小切開など最新の技術や非球面レンズ、多焦点レンズなど最新の眼内レンズを積極的に取り入れ、日帰りから入院まで患者さんのニーズに応じて対応しており、年間1,000件以上の症例数を誇ります。
また、網膜剥離手術や黄斑円孔、特発性黄斑上膜、増殖糖尿病網膜症に対する網膜硝子体手術も数多く施行しています。さらに緑内障、斜視などの手術や糖尿病網膜症に対するレーザー治療や、血管新生疾患に対する抗VEGF療法なども多数行っています。
これらの手術症例の多くは地域の開業医の先生方からのご紹介によるもので、術後経過が落ち着きましたら再び地域の諸先生方に経過を診ていただく、いわゆる病診連携をスムーズに行っております。
また、日本眼科学会専門医制度の研修認定施設でもあり、学会発表をはじめとして明日の眼科医療を担う若手医師の教育にも力を入れています。
当科で取り扱う疾患
白内障とは?
白内障とは、目の中の水晶体(レンズ)が白く濁ったり、膨らんで硬くなる病気です。さまざまな原因で起こりますが、最も一般的なのが老人性白内障です。水晶体が濁るとはっきりと物が見えなくなります。すなわち、視力低下、まぶしい、目がかすむ、などの症状が起こります。また、遠視の人の場合、レンズが膨らむことによって眼内の水の流れを阻害し、急性緑内障を引き起こすこともあります。
いつ手術をしたらよいか?
当院の手術時期はいたってシンプルです。それは、 日常の生活の中で見え方に不自由を感じるようになった時が手術の時期 というものです。それは、日常の生活の中で必要とされる視力は人それぞれ異なるからです。例えば、車の運転が必要な方や細かい作業の仕事をする方は0.7以上の視力がないと生活に支障をきたしますが、ご年配の方で、自分の身の回りのことができればよい場合には、視力が0.2~0.3あれば特に不自由を感じないこともあるからです。
ただし、急性緑内障の危険がある人や、糖尿病網膜症や加齢黄斑変性など目の奥に重い病気がある人は、眼科医から手術を指示することがあります。
手術の方法
まず「白目」と「黒目」の境目を小さく(約2.8mm)切開します。(図1)
▲図1
ここから目の中に細い管状の超音波発振器具を入れ、濁った水晶体を超音波で細かく砕いて吸引します。(図2)

▲図2
水晶体がなくなるとピントが合わずに良く見えませんので、代わりに眼内レンズと呼ばれる人工のレンズを入れます。レンズ径は6mm、全長13mmですが、柔らかい材質なため、これを丸めて挿入し、眼内で広げることで、小さな切開創を拡大することなく、大きなレンズが入ります。(図3)

▲図3
さらに当院では、最新の器械と特殊なレンズ挿入法により、極小切開(2.2mmの極めて小さい切開)からの眼内レンズ挿入が可能になっています。手術時間はほぼ10分程度です。手術が難しくなるような何らかの異常が目にある場合は時間が長くなることもあります。術中痛みはほとんどありませんが、手術開始時と終了時の操作で一瞬傷みを感じることもあります。もし手術の途中で痛みが持続すればまた麻酔を追加しますので多くは問題ありません。
手術をするとどの程度みえるか
一般的には、白内障以外に病変がなく、超音波白内障手術が予定どおり終了した場合は、術後1.0前後の矯正視力(眼鏡で矯正した視力)が得られます。
また視力以外にも、「かすみがとれた。」「色が鮮やかになった。」「明るくなった。」といった感想が多く聞かれます。ただし白内障の患者さんであっても、視力低下のすべてが白内障だけが原因とは限りません。角膜や眼底に異常がある場合(例えば糖尿病網膜症、黄斑変性症、悪性の強度近視など)、手術をしても視力がでないことがあります。
白内障手術を受けた眼は、固定焦点の状態になりますので、これだけで遠くも近くもすべて良く見えるという訳にはいきません。日常生活は裸眼で過ごせますが、車の運転や、読書には眼鏡が必要です。最終的に度が安定するには手術後2~3カ月かかりますので、眼鏡を合わせるのはそれからが良いでしょう。
遠近両用(多焦点)眼内レンズについて
そこで最近、遠近ともに焦点の合う眼内レンズが認可されました。これは言わば遠近両用メガネが眼内に挿入されたかのような見え方が得られる画期的なものです。遠近両用眼内レンズを入れると、多くの症例でメガネが不要となります。

(普通のレンズ)
(遠近両用レンズ)
遠近両用眼内レンズの種類
多焦点眼内レンズには屈折型と回折型の2種類があり、屈折型ではAMO社のReZoom、回折型ではAlcon社のReSTORが厚生労働省に承認されています。当院では両方ともに導入しており、患者さんのライフスタイルに合わせて、適切なレンズを選択いたします。
遠近両用眼内レンズの問題点
優れたレンズではありますが、1枚のレンズで遠くも近くもピントを合わせるため、単焦点に比べると見え方の質(コントラスト感度)が若干低下します。グレア、ハローといって、光が眩しく滲んで見えたり、光の周りに輪が見えることが多いです。この症状は、多くの症例では徐々に減少して気にならなくなるようですが、夜間自動車の運転を頻繁にする方にはお勧めしていません。
その他、乱視が強い方や、眼底に病気がある方にも合いません。
現在のところ、保険適応されていませんので、自由診療扱いとなります。ふつうの病院ですと、術前後の診察料、投薬料、検査料もすべて自費扱いとなってしまい、費用が90万~130万と高額です。
当院の状況
当院は平成20年よりいち早く遠近両用レンズを導入し、高度先進医療機関に認定されましたので、手術費用のみ自費となり、両眼64万円です(検査費用などは保険適用されます)。多くの患者さんが術後メガネ不要となり、大変喜ばれております。
手術に伴う合併症について
白内障の手術は視力を良くする目的で行なわれるのは当然のことであり、現在手術の安全性も増しています。しかし手術である以上予測できないことが起こる可能性は必ずあり、どんなに進歩しても「絶対に治る」、「100%治る」、ことはありません。まれに、手術の結果、手術前の視力より悪くなったりすることもありえます。
当科では、手術の成功率が可能な限り100%に近づくよう、細心の注意をはらって手術を行っていますが、白内障の手術を受ける前には、手術の危険性についても十分にご理解の上で、手術同意書にご署名いただいております。そのための勉強会に必ず参加していただいております。
緑内障とは?
眼球内は絶えず房水という液体が循環して角膜や水晶体などを栄養しています。緑内障とはその房水の排出に障害があるため目の圧力が上昇し、その圧力で視神経や網膜が圧迫され、障害が起こる病気のことです。現在日本人の失明原因のトップです。大きく分けて2つのタイプがあります。
1つ目の急性閉塞隅角緑内障は、急に激しい頭痛、眼の痛み、腹痛、嘔吐などに襲われる急性型の緑内障です。中年以降の女性に多く、人によっては軽い頭痛、眼の痛み、虹視症(光源のまわりに虹のような輪が見えること)という症状が出る人もいます。
頭痛や腹痛、嘔吐から内科へ運ばれる場合もありますが、必ず「眼も痛む」ことを伝えて、検査を受けてください。治療としては、まず点眼薬(薬により眼圧を下げる)から始めます。これで効果がなかった場合、点滴、レーザー治療手術(手術で排水口を開けるか、新たな排水口を作る)を選択する場合もあります。また最近では、白内障手術を行うことによって、急性緑内障の治療や発作の予防を行うケースもあります。当院では予防的白内障手術を多く施行しています。
もうひとつの慢性開放隅角緑内障は、比較的ゆっくりと眼機能が侵されて行く慢性型の緑内障で、自覚症状も少なく「気がついたら進行していた」というケースもあります。
慢性型の緑内障は自覚症状も少なく、視野が欠ける、視力が落ちるといった症状が出てきた時にはすでに相当に進行しています。40歳を過ぎたら、成人病検診と同じように眼科で緑内障の定期検診を受けてください。また一部の緑内障では、ごくまれに遺伝する場合もありますので、親類に緑内障の方がおられたら、ぜひ専門医の検査を受けてください。なお最近の研究で、日本人では眼圧が正常にもかかわらず緑内障となるケースがとても多いことがわかりました(正常眼圧緑内障)。その発見には健康診断や人間ドックが大変重要です。
治療はまず点眼薬による薬物療法で、これで視野の進行が抑えられなければ、レーザーや手術を検討します。
網膜剥離とは?
眼の組織の一つである網膜は、0.1~0.2ミリほどのごく薄い膜にも関わらず、網膜色素上皮と網膜という2種類からなり、さらにこの網膜は9つの層から成り立っています。
網膜剥離とは、この網膜が何らかの原因で網膜色素上皮から浮きあがってはがれる病気で、放置すると最終的には失明します。 先天性と後天性があり、後天性には後述のぶどう膜炎から起こるタイプや、腫瘍による症候性網膜剥離、網膜にあいた穴から硝子体液が流れ出したためにおこる裂孔原生網膜剥離があります。
視界に黒い点、白い点のようなものがちらちらと見える。または黒い点のようなものが急に増えて見えるのを飛蚊症と呼ばれていますが、生理的なものから病的なものがありますので、自己判断は避け、専門医にご相談ください。
裂孔原性網膜剥離の治療法は、手術となります。おおまかにいって眼球の外側からアプローチする方法(経強膜バックリング法)と、内側からアプローチする方法(硝子体手術)とがあります。手術による最終復位率(網膜が元通りに戻る率)は、ほぼ100%に近くなっています が、復位しても視力が1.0までは回復しないこともあります。
糖尿病網膜症とは?
糖尿病の合併症の一つで、糖尿病により眼の血管に異常が発生し、血管が膨張したり破れたり、異常増殖することにより眼の機能に異常を生じる病気です。
現在、成人の失明の原因の第2位は、この糖尿病性網膜症となっています。網膜症は初期段階では自覚症状がなく、気がついたときにはかなり進行しているというケースが多いので、糖尿病と診断されたら、必ず眼科にて専門医の診察、定期検査を受けてください。
また、糖尿病はいろいろな合併症(網膜剥離、白内障、緑内障、外眼筋麻痺等など)を引き起こす可能性の高い病気です。血糖値の異常により全身の血管に影響を与える病気ですので、眼も例外ではなくその影響を受けるからです。
ぶどう膜炎とは?
眼の虹彩、毛様体、脈絡膜をまとめてぶどう膜と呼びます。そのぶどう膜全体、または一部に起こる炎症をぶどう膜炎と呼びます。炎症によって前房と硝子体が濁り、網膜には腫れが生じるほか、炎症のある部位の網膜は損傷を受け、同時に眼球内の複数の部位に損傷を与えます。
虹彩や毛様体の炎症が強い時に充血や眼痛が起こり、眼の霞み、視力低下、さらに前房や硝子体の濁りなどさまざまな症状が見られます。
原因も細菌によるものから遺伝的素質の他、現在でも原因不明なものと多種多様です。ゆえに治療でも容易に治癒するものから非常に困難なものなど様々です。
治療は点眼薬、内服薬、注射など基本的に薬によって行なわれますが、合併症(緑内障、白内障など)では手術が必要なこともあります。
このように原因が多種多様なため、専門医でも判断の難しい病気です。絶対に自己判断は避け、定期的に専門医の診断を受けてください。
実績(平成21年度)
- 白内障手術 1098件 (うち多焦点54件)
- 緑内障手術 29件
- 網膜硝子体手術 38件
- 眼瞼、結膜手術 11件















