医療関係者の皆様へ

植込み型心臓電気デバイスに対する遠隔モニタリング

 横浜南共済病院 循環器内科 
デバイス担当部長 一色 亜美

はじめに

植込み型心臓電気デバイス(CIEDs)とは、ペースメーカをはじめとした不整脈の診断・治療を行う器機の総称のことを言います。ペースメーカは徐脈性不整脈に対する治療、植込み型除細動器は心室細動などの致死的不整脈に対する治療、両心室ペースメーカは心不全に対する治療として用いられます。これらの器機は治療を行うだけでなく、バッテリーやリードの状態・作動の状況・心房細動などの不整脈の検出・心不全が増悪している可能性を予測するなどといった診断機能も持っています。その情報をもとに日常診療において薬剤調整などにも役立っています。

ペースメーカ(デバイス)外来

3ヶ月12ヶ月に1回、通常の外来診療とは別に行っています。植込み部位の上から患者さんに直接専用の機械(プログラマー)をあてて、バッテリーやリードなど、デバイスの状態をチェックします。その結果をもとに設定変更や必要に応じて外来主治医などに情報提供を行っています。
一方で、デバイス外来は通常の外来より長い診察時間を必要とするため、受診によるコロナ感染症拡大予防の観点から、可能な限りデバイス外来間隔を延長すること、外来を補完するため(※)、遠隔モニタリングを積極的に導入し活用することが日本不整脈心電学会より指導されました。
※現在よりデバイス外来の間隔を延長することによる不整脈などのイベントやデバイスの機能異常の把握が遅れるという問題を補う。

遠隔モニタリング

近年、大部分のデバイスにおいて、デバイス外来で得られるほとんどの情報が確認できる機能を持つ遠隔モニタリングが可能となってまいりました。
遠隔モニタリングとは、患者さんの自宅などから専用の送信機やスマートフォンを介して専用のサーバーへ送信された情報を、医療機関から閲覧することができるサービスです。アラート送信機能も兼ね備えているため、対応が必要な不整脈、デバイスの不具合が生じた場合には、それらのデータが医療機関に自動送信されるため早期対応が可能となります。 注意点としては、緊急・急変を想定したシステムではないので、緊急・症状悪化時は患者さん自身で医療機関への相談や救急要請が必要となります。

図:ボストンサイエンティフィック社ホームページより

図:ボストンサイエンティフィック社ホームページより

図2: 日本循環器学会ガイドラインから抜粋

図:日本循環器学会不整脈の非薬物療法ガイドラインより

おわりに

当院では、積極的に遠隔モニタリングの導入を行っていくことで、より質の高いCIEDs患者さんの管理ができると考えており、少ないスタッフではありますが、皆で協力し合い頑張ってまいります。今後は、地域の先生方とも協力して情報を共有できるような環境を整えてまいりたい所存です。

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